【ソウル2日聯合ニュース】映画「マイ・ボス マイ・ヒーロー」、ドラマ「ラスト・スキャンダル」などでコミカルな役を演じてきたチョン・ジュノが、KBS第2で放映中のドラマ「アイリス」で、イメージを180度変えた。寡黙なNSS(国家安全局)要員、チン・サウを演じ、オートバイでの追跡シーンなどアクションも披露している。感情をコントロールする人物を演じているおかげで、役者としてのターニングポイントを迎えているという。
ソウル市内のショッピングモールの1フロアを借り受け作られたNSSのセットで、チョン・ジュノに話を聞いた。「久し振りに新しい姿を見せるので演じるのが楽しいし、力のある大作ドラマなのでやりがいがある」と語った。
撮影現場に入る前の素顔からは日ごろの優しさと茶目っ気が感じられたが、メイクを終えた彼は、友人の命を自らの手で奪い複雑な状況に追い込まれ、苦悩する男になっていた。先月29日に放送された第6話で、サウは友人で同僚のヒョンジュン(イ・ビョンホン)が乗った軽飛行機を撃墜した。サウという人物の人生最大の危機であり、急変する契機となる事件だ。不安定な状況に置かれるサウを表現するため、5キロ減量もした。
「自分がヒョンジュンを殺さなければ、スンヒ(キム・テヒ)が危険だという状況です。実は、脚本を読んで『いくら組織の命令といっても、ここまでできるだろうか』と、演じる方としても複雑な気持ちでした。でも、冷徹な組織が舞台のドラマですから、状況を受け入れて演じていかないと。実際にはとんでもないことですけどね(笑)」。
サウは当初、もっと冷たいキャラクターだった。合理的で冷徹、いつも自分の前を行くヒョンジュンに勝とうとしている。チョン・ジュノがそんな人物に人間味を加え、ドラマに息を吹き込んだ。サウのヒョンジュンに対するふざけた行動や冗談は、すべてアドリブだという。運命に引き裂かれる2人の状況が、より劇的に見えると考えた。
久し振りのシリアスな演技に「オールインしている」というチョン・ジュノ。俳優として自己管理をするには、徹頭徹尾、キャラクター管理をしなければならないが、これまではそうできなかったところがあると打ち明けた。
「俳優を職業としていますが、俳優はぼくの人生のすべてというよりも、一部分。ほかにもすべきことがたくさんあるんです。そのため徹底したキャラクター管理ができない面があり、依頼を断ることができず、コミカルな役が重なった。でも今回、イ・ビョンホンという自己管理を徹底する俳優と会ったことで、管理ができなければ、視聴者をがっかりさせることもあるんだと思うようになりました」。
自分の価値観を変えたわけではないが、今の作品にエネルギーを100%注ぎ込む覚悟だ。「なかなか出会えない魅力的な作品だし、かっこいい役でしょう?」とチョン・ジュノ。特にテレビドラマは時間との戦い、瞬発力が重要だ。最大値を引き出すため、最後まで緊張していなければと、自身にはっぱをかける。
映画会社と広告会社を運営し、ハワイではホテルを経営している。これからも事業と役者を並行していくつもりだ。もうすぐ不惑、これからは何でも「量より質で勝負したい」という。最後に結婚計画について尋ねた。
「来年春にするつもりです。誰かいい人ができたら、いつでもすぐしますよ(笑)」。
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